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2020.04.01

【日本の食確保と関係する本】

1970年代、日本経済が成長真っ盛りで、また人種差別も露骨でありダブルパンチの激動の時代、島国の日本の漁業の領域を奪われていった背景、200海里の設定を巡り、海外から海千山千を仕掛けられた当時の様子を錚々たる当事者30人にも及ぶ記録本です。

著者の方々のご年齢を考慮しつつ、これから若い世代に伝え残すべきと周囲の方の焦りとご尽力のもと、まとめたあげられたものです。

なかでも、米澤氏は特に幅広く国際法にも明るく、90歳を超えているのにもかかわらず、現在も毎日、JapanTimesに目を通しており、また、島氏は豊富な知識と経験を生かし、年々下がり続ける国内食料自給率を危惧し、現在も水産庁などへ足を運んでは、働きかけをしている方です。

正直、「官僚」、という響きに私たち民間はアレルギーがあるかもしれませんが、こちらの著者の方々はご高齢にも関わらず、この国の食を本気で考えていらっしゃり、心より敬服している方々です。

まさか、このタイミングで本の出版に重なるとは思っていませんでした。

「200海里漁業戦争をいかに戦ったか」
農林統計出版

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